ネガティブな思いを吐き出せる人はいますか?
こんなことを言ったら、どう思われるだろう?
嫌な思いをさせたりしないだろうか?
そんな風に思ってしまって、誰にも言えずに心の奥底に封印していること。
だれにもあるのではないでしょうか。
実は、あのサリバン先生にもそんな思いがありました。
今回は、サリバン先生の話を書きます。
サリバン先生は、子供の頃、弟と一緒に救貧院にいました。
救貧院とは、慈善団体によって提供された福祉施設です。
しかし、福祉施設とは名ばかりで、
実際は、貧困者、孤児、娼婦、性病者、精神障害者を隔離する
牢獄のような施設だったそうです。
サリバン先生は、不衛生な環境の中で最愛の弟を亡くします。
そして、サリバン先生本人も目の病気を患い、視力を失ってしまいます。
この極貧生活の辛い体験は、一生サリバン先生の心を支配しました。
ヘレン・ケラーの家庭教師を受けたのも
少なからずのこの経験が影響していたようです。
安定した給料と住む家、食事付きだったことが
ヘレンの家庭教師を受けた原因の一つだったともいわれています。
裕福な家庭で、両親に愛されて育ったヘレンとは対象的ですね。
サリバン先生にとっての辛い体験が、ヘレンとの出会いを作りました。
幼少期の経験は、今の自分とつながっています。
良いこともつらいことも、自分を構成しています。
子供の頃を思い出してみてください。
今の自分の行動パターンや思考の癖、価値観は
いつ頃からあったのか?
同じような感情を味わった過去の経験はあるか?
遡って思い出してみると
意外な経験が今の自分に影響していることに気づくかもしれません。
さて、サリバン先生は、自分の幼少期の話をヘレンにできませんでした。
話すことでヘレンに悪い影響を与えてしまうのではないかと考えたからです。
ヘレンに話したのは、ヘレンが50歳になってから
サリバン先生が69歳の時だそうです。
ずっと話せなかったことや話せなかった思いを話せたとき、
サリバン先生はどんな気持ちだったでしょう。
ヘレンにとってサリバン先生がかけがえのない伴走者だったように
サリバン先生にとっても
ヘレンは人生の良き伴走者だったのかも知れませんね。
あなたは、なんでも話せる人がいますか?
ネガティブな思いも吐き出せる人はいますか?
ライフバディは、あなたのどんな思いや感情も大切にして、あなたを応援します。
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